サンタのブログは渋滞中

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青春を駆け抜ける三人組ガールズロックバンド

夏フェスの女王

自分の好きなバンド、アーティストがとても人気がある場合ワンマンのチケットというのはなかなか当たらないものだ。その中で、すこし値は張るがフェスならばチケットがとれる、ということはよくある。そして、そこでまた新たに好きなバンドを見つけたりするのだ。そんな風にして出会ったのがこのSHISHAMOというバンドだ。

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Perfumeが目当てで、友達と行ったメトロックで初めてSHISHAMOを知った。その時のセトリがこれだった。

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このセトリを聞いて、スクリーンに映し出される三人を見てファンにならない奴はそうそういないんじゃないかと思う。このころからすでに定番曲は固まっていて、そこにその時期のアルバムの代表曲を織り交ぜているようだ。トップを飾る「好き好き!」から紅白出場を果たし、知名度を押し上げた「明日も」まで一度も盛り下がることなく、常に最高潮の盛り上がりだったことを覚えている。

 

Gt.&Vo.宮崎のMCの上手さや、楽曲のポップさとメンバーの若さ、1stシングル「君と夏フェス」の影響もあり野外フェスの王様‥‥いや女王様と呼ぶにふさわしいバンドだと思う。こんなに青空が似合う爽やかなバンドは他にはない。

 

スーパー毒舌ガール

SHISHAMOの作詞作曲を担っているのがGt.&Vo.の宮崎朝子である。Vo.なのでライブ中のメインMCも彼女であり、その毒舌っぷりもSHISHAMOのライブの名物である。初めて見たときに「カップルで来てる人~」と言って挙手させ、舌打ちしていたのが衝撃的だった。「朝子~」と客が声援を上げると、すごく嫌そうな顔をして「『朝子ちゃん』な!!」と調教していたのも印象に残っている。このMCの時の感じ(低めの地声)と色気と可憐さを含む歌声(綺麗な高音)とのギャップが最高なのである。加えて、コール&レスポンスのときには低い地声で高い声を絞り出そうとしているところと無邪気な笑顔が男女問わず多くの人を虜にしている。この魅力はスクリーン越しだとしても色褪せることはない。短髪に短パンでボーイッシュな見た目でギターを弾きながら笑顔で歌ってるのがすごくいいのだが、最近はボーイッシュが過ぎて一人称が俺になったりして少し心配である。

 

楽曲の話をすると、すごくかわいい歌詞が多く、きれいな歌声も相まってとてもかわいい曲に仕上がっている。それとは裏腹にバンドとして鳴らしてる音楽はレベルが高く、聞いてていて飽きないし、リズムが安定していてとてもノリやすいのだ。

 

ゴリラとゴリラに挟まれた小動物

Ba.の松岡彩は朝子にスカウトされての途中加入だ。もともとBa.は別の人間だったのだがその人の脱退に伴い2014年の9月に加入した。いまではもうこのバンド唯一の癒し系として欠かせない存在となっている。ライブでは大きなベースを体全体で支え首を振りながら弾いており、時折観客に見せる笑顔がすごくセクシーである。また、このバンドには三人でハモるパートがある曲がいくつかある。その時の松岡の声により瞬間的に可愛さが跳ね上がるのだ。出身は大阪なのだがそれを感じさせない、すごくたどたどしいMCをする。見た目やトークは癒し系だが、ライブ中はかっこいい実力派ベーシストなのだ。

 

口下手芸人ドラマー

最後はDr.の吉川美冴貴だ。ワンマンでは彼女のコーナーがあり、毎回体を張って笑いを取りにいっている。そのときの口下手なトークは「ちゃんとオチまでたどり着けるのだろうか‥‥‥」といつも僕を不安にさせる。そんな喋りの不安定さとは裏腹に、ドラム捌きは見事でとても安定感のあるビートを刻んでくれる。個人的に(音楽的知識は皆無だが)バンドの人数が少なくなるにつれ各パートの重要度は上がると思うがその比重が一番重くなるのはドラムだと思っている。三人組のバンドがどれだけハイクオリティでカラフルな音楽を演奏できるかというのは、ドラムにかかっていると思う。一人だけ全然声援がなかったり、自分のツイートに他メンバーへのリプが返ってきたり何かと不遇な吉川だが、しっかりすごいドラマーだと僕は認識している。

 

5周年の締めくくりのベストアルバム

僕は今でこそいろんなフェスやワンマンライブに行くようになったが、年に一回以上のペースでワンマンに行くアーティストはそれほど多くない。UNISON SQUARE GARDEN,Perfume,そしてこのSHISHAMOぐらいである(三人組が好きなのかな?)。そして偶然にも今年はその三組がベストアルバムを出している。他の二組は15周年の節目なのに対し、SHISHAMOは松岡が加入してから5周年という短い期間でのベストアルバムである。しかしながら、CD枚数以外は負けず劣らずの骨太なベストアルバムなのである。「君と夏フェス」は音楽好きならだれもが知っていて、憧れるようなスタンダードな楽曲だし、ボーナストラックの「タオル」はみんなが一体となって盛り上がれる曲で、なおかつ自分たちのグッズの宣伝をする彼女たちらしい強かな楽曲だ。「OH!」はロッテ爽のCMソングで合唱が楽しいとてもさわやかな曲で、紅白出場を果たした「明日も」は今や誰もが知る定番ソングとなっている。この「明日も」はアルバムの最後に収録されているのだが、ライブでもトリを務めることが多い。SHISHAMOがすごいのはこの曲を温存して中だるみすることなくライブを盛り上げられることだ。それだけ平均的に高い曲のクオリティを誇っているし、アリーナを回れるくらいの実力を持った若手実力派バンドなのだ。