サンタのブログは渋滞中

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FGOとUSGの饗宴 Phantom Joke

まえがき

2019年UNISON SQUARE GARDENは15周年を迎えた。年始から慌ただしくいろんなイベントを動かし、僕たちは(主に深夜に)新しい情報が公開される度に大騒ぎした。(そのお陰でこのバンドに対する情報網も大分発達した笑)

そのおかげもあり、シングルが発売する前から曲が聞けたりしてすごいなーと思っていた。

冗長で稚拙なまえがきはこの辺で終了してシングルの話に移ろう。

 

FGOとUSGの饗宴 Phantom Joke

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作らないはずだった新曲

15周年はお祝いモードでいつものロックバンドは一年お休み、というのは今年に入って田淵が常々言っていたことだ。ファンもその真意を汲み取って、今年は新曲は出ないんだろうな、と考えていた。田淵曰く、一月頃に新曲は出来上がっており、二月にはレコーディングは済んでいたという。舞洲ライブ然り、トリビュートアルバム然り、彼らはどれだけ早くから準備をしているのだろうか。そんなこんなでアンコールツアー、波乱の舞洲ライブ、夢のトリビュートライブをこなす中での新曲リリースという芸当を成し遂げたわけだ。

高速変調の変化球

10月5日の深夜、夜行性の公式から毎度のごとく通知が届いた。新曲のMVの解禁である。期待と不安が入り混じった気持ちでMVを見た。ジェットコースターのような急加速のイントロから曲は始まる。少女が扉を開けば、スタジオライブのように向かい合わせの三人が全力の演奏をしている。初見では何が何だかわからなかった。とにかく演奏が速すぎて歌が入ってこない。Dr.の鈴木は初めて聞いたとき「やっと来たか‥‥‥!」と思うほど好みな楽曲だったらしい。この曲に対してこんな感想が出てくるなんて、対策をしてやっと攻略できるボスの難易度に満足する少年のようだ。足りない!キック、リズムを打て!なんて言えないような高速のドラミングはこの曲の一番の見どころでこの男の専売特許だ。見どころはドラムだけじゃない。ベースは曲調のせいもあってか、いつもより高速で動き回るし、恐るべきはこのギターボーカルだ。涼しい顔をしながら、1.5倍速の早送りのようなスピードで、しかしそれでいてサビ頭のフレーズ以外はしっかり聞き取れるような滑舌でもってこの歌詞を歌い上げる。その上ドラム、ベース同様ギターも細かい変調を繰り返す。この曲に対して斎藤は「そこまで難しくない」という感想を溢している。どこがだよ!!!この意見は満場一致だと思う。

 

15周年を迎える大御所アニメFGO

USGと同じく、FGOもまた15周年を迎える。このシングルを出すにあたって田淵は各所で、「アニメに失礼があっちゃいけない。でもファンを失望させることもできない。」と言っている。考え過ぎじゃないか、と心配になってしまうほどいろいろなことをこの男は考えている。今回のタイアップはバトルマンガだ。そのこともあって、乱暴な歌詞が続く。それに合わせて、闘いをイメージしたというドラミング、本当によくできたバンドだ。

 

ここ最近のシングルでは、TVsizeの1番はタイアップ、2番はロックバンドの信念、みたいな感じなのが通例だが、今回は2番もタイアップのつもりで書いたらしい。しかし、僕としては、

納得するまで終われない つまりこの空の先を見たい

悲しくちゃ終われない 覚悟の幕が上がる

悲しくちゃ終われない 「まだずっと愛していたい」

ここら辺の歌詞から、舞洲のあのライブのことを連想せずにはいられないのだ。

 

この曲はI'll never catch bad fake.というフレーズで終わる。この締め方は、カップリング曲のラブソングは突然にと似ている。シングルは出さないというのは悪い冗談だったのか、蜃気楼のように消え去った。冗談は言っても期待は裏切らないのがUNISON SQUARE GARDENだ。